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      この子を助けて
 137年前、未熟児で生まれた子を「もし、この子が育つのであれば信心します。どうぞこの子を助けて」と神様にお縋りして80歳の命を頂いた子が、大正7年、品川に金光教の教会を開くことになりました。  

 この子は、川上幸一といい農家の一人息子でした。体は決して丈夫ではなく農家の仕事に自信なく教員の道を志願しました。家は裕福ではなく参考書も人から借りて写し、畑仕事を手伝いながら師範の資格を得ましたが給金は安く家族を養えません。  

 そこで更に上の資格を得ようと努力している時、病気で倒れ遂に本人も両親も死を覚悟するほどになりました。床の中でなぜおかげ頂けないのかと苦しみながら気づきました。私を助けたいと思われる神様がいらっしゃる。私を助けたいと祈る親がいる。教会の先生がいらっしゃる。それなのに自分が願わないのであればおかげもないはず。そう心を入れ替え自ら祈っていくうち再び命を頂くおかげを頂き、「この体、神様の御用にお使いください」と決心されました。  

 初代は、教育も大切だが神を信じ教育を身につけて初めて幸せになれる。その幸せの基になる信心を伝えたいと百年前、品川に教会を開かれました。今月18日、その百年の大祭です。


おかげは和賀心にあり