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あだ名
最近、あだ名で親しく人を呼ばなくなりました。学校で禁止する影響もあるようですが、先日、久しぶりにあだ名の妙を聞きました。皆さんもご存知のiPS細胞の研究でノーベル賞を授賞した京大の山中伸弥氏の話です。先生は整形外科の医師でしたが手術が苦手で動きが遅く、同僚から「じゃまなか」とあだ名されました。そこで外科では人を助けられない、もっと人の命の根本を助ける医師になりたいと、人工の万能細胞の研究をされたのでした。その研究が難病で苦しむ多くの人の命を助ける発見となりました。思えば、あだ名がその後の人生を導いたといえるかもしれません。
わが教祖も、四十二歳の時、九死一生の難病から救われて、神様へのお礼参りや神様のお心に添う生き方を求めて一念発起、村人が「信心文サ」とあだ名するようになりました。後年「何事も信心気を出せばおかげになる」と教えられましたが、いかにも信心文サとあだ名された様子が目に浮かびます。
「釈迦」というのもあだ名で本名はガウタマ・シッダールタと言い智慧に目覚めた人という意味です。クリスチャンというのも、イエスを信じる人というあだ名です。さて十一月十八日は、信心文サの大祭。どうぞご参拝を。
(2012.011.01 品川教会だより426) |
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